
「3匹の猫との出会い」
世の中、不思議なことが多い。自由でマイペース、丸い目を見開いてじっと周囲を観察している。なかなかの観察眼を持っている猫の目線で、世の中のことを語ってみます。まずは私と3匹の猫との出会いからお付き合いください。
我が家の3男坊になった白猫は、カントリーキッチン(レストラン名)から里子に来たということでカントリーのCとキッチンで、キッキと名づけられた。2匹は私がいると仲良く飛び回っているが、仕事から戻ると白いキッキの毛が鮮血に染まり、お腹が一文字に裂かれて、足や頭の毛が剥がれていることも度々。おとなしそうに見えるチャッピーの焼きもちは強烈で、その後2〜3週間ほどは外出するときキッキを一室に閉じ込めた。いくら気が強くてもお兄ちゃんには敵わず、権力争いもチャッピーに一目置くことで徐々に収まり、2匹の序列は明確に決まった。小さいのが2匹めまぐるしく走りまわり、私のペットロス症候群が多少癒やされた。しかし、猫語で語りかけてくるブラッキーの想い出は消えることなく鮮烈に残っている。
それから5年、やはり夏のこと、富士見にあるDIYの店にガーデニングの道具を買いに出かける。夏休みには必ず2〜3度訪れる店で、おしゃれで気の利いたインテリアなど品揃えがなかなかのもの。店内に入るとちょっとやそっとでは帰らないので、「君のレジャーランドだね」といわれていた。店に入ったとたん、私の足は止まった。大きなケージに「私たちをもらってください」とのカード。見ると黒猫2匹、1匹は襟巻きのような長毛が首にある非常に珍しい男の子。一目で気に入ったが既に2匹の男の子がいる。もう一匹は普通の黒猫。足を止めている私に、「買い物が先」と彼が一言。買い物を終え、ケージの前で座り込むこと、それから30分。根負けした彼が東京に戻る土曜日に迎えに来るよう店の方に予約をして、「それまで気が変わらなければ飼うように」と、なった。
